「有料アプリを使ったらどのくらい問題集や試験に対応できるの?」と思ったので、有料アプリ『1問1答クイックマスター』の紹介と、実際使ってみた感想をレビューします。
使い勝手や感想だけでなく、どの程度試験に効果的かデータを基に検証しました。
大学受験の大手『東進』をはじめとする予備校は、英単語などを覚える際にアプリケーションを使用しているので、アプリを使って独学するという選択はそれほど突飛ではありません。
ぜひこの記事を参考にご検討下さい。
有料アプリ『1問1答クイックマスター』は手軽な過去問
『1問1答クイックマスター』はLECでお馴染み、東京リーガルマインド編著『公務員試験 過去問 新クイックマスター』のアプリ版です。
有料アプリと表現しましたが、正しくは無料アプリの有料コンテンツになります。無料問題は全科目200問なので1科目20問ほどになり、有料版を購入することで学習アプリとして機能する印象です。
開くとこのような感じになり、好きな科目を選択すると問題が表示され答えていく仕組みです。動作も速く、実際の過去問が収録されているのは受験者にとって安心だったりします。
有料版のインストールには各科目400問240円なので、レビューは賛否両論、しかしお試しの使い勝手は良い、という感じで迷いつつもダウンロードしてみました。
『1問1答クイックマスター』の長所
- 1科目あたり240円と安い
- 手軽にできる
- 重要箇所の復習に利用できる
『1問1答クイックマスター』の短所
- たまに解説不足
- 書籍版は241問5択なのでボリューム不足
実際勉強してみたのですが、机で勉強することに疲れていたのかアプリだと集中が途切れづらく、100問ほどこなすことができました。
書籍版の『クイックマスター』だと隣ページに答えが書いており、うっかり解答が見えてしまう経験があるかと思いますが、アプリだと気にすることがなかったのでストレスも感じません。
たまに解説不足を感じました。例えば「〇〇は××」という正誤問題に対して「〇〇は△△」と解説していますが、「じゃあ××は?」という感じがします。「××は□□」という解説が欲しいものです。
この有料問題は、
- アプリ版:400問240円
- 書籍版:241問1600円+税
ですが、書籍版は5択の問題がほとんどなので、
- 241×5=1205問
と計算した方がフェアな比較かと思います。それでも書籍版は問題数がおよそ3倍なので、アプリは720円分になり計算上お得です(古本ならその限りではありません)。
値段はともかく、たまに解説不足を感じつつも、持ち運びに便利で、試験直前の会場、通勤・通学時間などに活用できると感じました。
有料アプリはどのくらい使えるかの検証
さてここからは人間の感覚ではなく、データを参考に評価します。
検証までの準備として、有料版を購入し実際に勉強しました。本当に試験対策として有用なのか、以下を基準に検証を行います。
検証内容
- 有料アプリ「1問1答クイックマスター」を使用すると、どの程度試験対策に有用か
検証方法
- 『1問1答クイックマスター』に収録されている問題・解説のみを『新過去問クイックマスター』に収録されている問題に対する解答手段の材料とし、解答可能な数・割合を集計する。
- 今回は『新過去問クイックマスター 人文科学1』収録の日本史全107問中何問解けるかを対象とする。
検証結果
- 全107問中
- 解答可能:41問
- 解答不能:66問
- 解答可能率:約38.3%
価格が240円、出題頻度の少ない箇所、高難度の問題、などの要素を加味していないので一概には言えませんが、およそ40%ほど復習が可能という結果になりました。
40%なのでアプリ1つで試験範囲をカバーすることは難しいことが伺えます。
試験直前の会場、通勤・通学時間など補助的に活用するのが望ましいでしょう。
有料アプリ『1問1答クイックマスター』まとめ
長所
- 1科目あたり240円で400問復習できる
- 手軽にできる
- 空き時間を活用して学習ができる
短所
- たまに解説不足
- 書籍版は241問5択なのでボリューム不足
- 全てはカバーできない(約40%ほど)
本は開けないけどスマホは開ける時間がある方は、240円で有効活用できるのではないかと感じました。
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受験勉強、頑張りましょう。