- 行政法のおすすめ本を使いたい
- 他のみんなが使っている参考書がどうなのか知りたい
- 独学に向いている本で勉強したい
行政法のおすすめ本まとめ:テキスト編
伊藤塾の公務員試験 行政法の点数が面白いほどとれる本
おすすめ度:★★★★★
- 導入書
- 重要な語句を噛み砕いて説明してくれる
- デザインがとても見やすい
- 細かな情報は載っていない
おすすめします。はじめて行政法を勉強する受験生に必要なことは、煮詰まらずになんとなく理解するということです。
この本はそういった受験生に必要な要素をしっかり持っています。
噛み砕かれた説明は『新谷一郎の行政法』の方が多いのですが、何と言ってもポイントや図表が分かりやすいです。

ざっくり勉強した後は、問題集で補いましょう。
新谷一郎の行政法 新・まるごと講義生中継
おすすめ度:★★★★★
- 導入本
- 重要な語句を噛み砕いて説明してくれる
- デザインがすっきりしていて分かりやすい
- 細かな情報は載っていない
おすすめします。行政法の導入にはもってこいの本です。
難しい用語に対して「例えば〇〇というケースを考えてみましょう。」のように噛み砕いた解説が入るので、混乱せず学ぶことができます。
分かりやすい分、細かい箇所は載っていません。問題集を使って補いましょう。
寺本康之の行政法ザ・ベスト プラス
おすすめ度:★★★★★
- 導入本
- YouTubeで講義動画があり、分かりやすい
- 重要な語句を噛み砕いて説明してくれる
- 文字が多く、やや見にくい
- 細かい箇所までカバーできるが、科目が多く時間が限られた受験生にとっては余計
※ 2020年現在、最新版です。
最大の特徴は、YouTubeによる講義動画が公式でアップされていることです。そしてこの講義は無料にも関わらず、分かりやすい動画になっています。
ホンモノの講師による講義は大きいです。独学の短所は「ここってどういう意味だろう」という所を人から説明を受けられないことです。そういったところを資格学校の生徒さんは、お金を払うことで教えてもらうわけです。
それがこの本では無料でできてしまいます。よって評価を1つ高めています。
少しテキスト内の文字が詰まっていて見にくいことや、範囲が細かすぎるといった面もあります。その点は十分YouTubeが補ってくれるので、受験生の合格率をあげる参考書です。
公務員試験 過去問攻略Vテキスト 行政法
おすすめ度:★★☆☆☆
- スタンダードな参考書
- 図表などのデザインが改善された
- 噛み砕かれた説明が書かれていない
『Vテキスト』は1つ前の版から大幅に改善されました。
以前は図表の分かりづらさや、出題されづらい箇所がいくつも書かれているといった状態でした。
図書としてはみやすくなりましたが、噛み砕かれた説明が入っていないので、はじめて勉強する人にとっては苦戦するかもしれません。
公務員試験テキスト ゼロからはじめる!クイックマスター 行政法
おすすめ度:★★☆☆☆
- スタンダードな参考書
- 必要な知識がもれなく載っている
- 説明が堅く、分かりにくい
- 重要な箇所の見分けがつきにくい
- 判例のポイントが分かりにくい
おすすめしません。はじめて行政法を勉強する人には分かりづらいからです。
というのも、はじめて勉強するにあたって必要な参考書の要素は、なんとなく理解できることです。そのためには、語句や考え方にしっかり噛み砕かれて説明されているかという点が重要です。
しかしこの本は、大学の参考文献のように堅い文章で作られているので、導入書としては向いていません。
法律系の本に読み慣れている人は、相性がよいかもしれません。
行政法のおすすめ本まとめ:問題集編
公務員試験 新スーパー過去問ゼミ 行政法
おすすめ度:★★★★★
問題数:191問
- 章ごとのテキスト部分が最もまとまっている
- 問題数が程よい
- 問題がバランスよく出題されている
- 問題ごとの細かい頻出度がわからない
※ 2022年度に対応する、新版が出ました。
問題集といえばおなじみ『スー過去』です。クイマスと並んで絶大な人気です。
この本は章ごとのまとめが絶妙です。テキスト部分は必要最低限のみをまとめて載せているので、分からない箇所へのアクセスが速く、辞書としても使えます。
問題数も多めで、必要な演習量をとることができます。
章ごとの頻出度は記されていますが、全ての問題には頻出度が記されていません。
とはいえ非常にバランスの取れた問題集なので、受験合格が期待できる1冊です。
公務員試験 本気で合格!過去問解きまくり!行政法
おすすめ度:★★★★★
問題数:208+42問
- 旧クイックマスター(名前変更)
- 問題数が多く、しっかり対策が取れる
- 全問題に頻出度が載っており、対策しやすい
- デザインが見直され、見やすくなった
- 問題の厳選度はスー過去が一枚上手
※ 2022年度に対応する、新版が出ました。
問題集のもう1つのおなじみといえば『クイマス』ですが、クイマスは『過去問解きまくり』という名前に変わりました。スー過去と並んで人気があります。
といってもほぼ内容に変更はなく、代わりにデザインがスッキリしました。以前と比べて見やすくなったと思います。
スー過去と比べて問題数が多いのが特徴です。「ちゃんと実力ついているかな・・・」という余計な心配が減ります。
問題ごとに頻出度がついているのも、独学の人には大きなポイントです。その分対策がとりやすくなっています。
問題集として非常におすすめできる1冊です。
この本とスー過去、どちらかで悩んでいるという人はこちらもおすすめです↓
公務員試験 スピード解説 行政法
おすすめ度:★★★★☆
問題数:108問
- 問題を解く上で余計なものがないため、スピーディーに勉強できる
- 解答時間の目安が書いているため、本番を気にした勉強ができる
- 問題別の重要度が書かれていない
- 復習するための情報量が少ない
『スピード解説』はスピードや効率を重視した本です。
限られた学習時間の中、高いスコアよりもある程度の点数をとることを目標にしている人におすすめです。
解答スピードを意識しながら勉強できるのもポイントです。本番に強くなることができます。
その分情報量が少なくなります。しっかり勉強したいという人には別の本をおすすめしますが、問題集として使える良書です。
出たDATA問 過去問精選問題集 行政法
おすすめ度:★★★☆☆
問題数:140問
- 年度別の傾向が分かる
- 問題ごとの頻出度が分かる
- 解説が分かりにくい
※ 2022年度に対応する、新版が出ます。
『出たデータ』の特徴は、問題の傾向が情報誌のように細かく書いていることです。頻出度も書いているので、独学の人が対策をとりやすいようになっています。
デザインや解説は簡素なので、好みが分かれます。
自分で重要なところを選択できる人には、効率よく勉強できる問題集になります。
公務員試験 出るとこ過去問 行政法
おすすめ度:★★★☆☆
問題数:90問
- 1問ずつ単元まとめがあるので、復習しやすい
- 問題数が少ない
- 解答の解説がいまいち
- 正誤が一目でわかりにくい
『出るとこ過去問』は1問ずつ単元がまとめられているのが特徴です。
そのため、勉強している部分がどのように出題されているのかという勉強のカンを磨くことができます。
2020年3月の改版によって、表紙がシンプルなものに変わりました。
ただ、問題数の多さ・解説の分かりやすさ・正誤が分かりやすさといった点が、他の問題集と比べて次点です。
行政法のおすすめ本まとめ:その他編
公務員試験 Q&A+過去問でいっきにわかる行政法
おすすめ度:★★★★☆
問題数:- 問(多め)
- 1問1答タイプの問題集
- 持ち運び用
- 基本:○×問題、重要語句:○×以外の問題、といった出題のバランスがよい
- 本番で出題される方式と異なるので、本番通りの感覚での勉強は難しい
『Q&A』は1問1答の問題集です。受かる受からないを決める本番前ぎりぎりに力を発揮する、保険のような本です。
1問1問が分かれているので、さっと復習することができます。
文庫本くらいのサイズのため、持ち運びにも便利です。
市役所上級、地方上級などの試験では選択肢による回答のため、本番の環境と出題が異なります。勉強に慣れていない人は普通の問題集を軸に勉強しましょう。
だからカコモンで克服!行政法
おすすめ度:★★☆☆☆
- テキスト+問題集のいいとこ取り本
- 判例ごとに索引があり復習しやすい
- デザインが見やすい
- 問題数がやや少ない
- 判例の解説がややもの足りない
- 本が古いので、改正がのっていない
『だからカコモン』はテキストとしても問題集としても使えるといった、オールインワンタイプの本です。手早く勉強したいという人におすすめです。
反面、テキストとしては情報量が少なく、問題数も少ないといった物足りなさを感じてしまいます。
演習量を確保したいという面でおすすめ度は高くありませんが、この本は良書です。1冊で完結してしまいたいというこだわりがある人はこちらのシリーズを揃えてみましょう。
憲法や民法のおすすめはこちら
基本的に公民系の勉強方法はあまり変わりません。
憲法や民法がまだ勉強できていない人はこちらにもおすすめ本を載せているので、そちらを参考に勉強してみてください。
数的処理や経済学、文章理解や時事などのおすすめもあります↓
公務員試験が合格するよう、応援しています。