「世界史や日本史って勉強しても2、3問だから始めづらい」
「暗記系だから公務員試験直前までほったらかしちゃった」
さっと勉強して試験で得点できるようになりたい。この記事では最もおすすめな【語呂暗記+物語】による世界史・日本史の勉強法を紹介します。
※おまけとして、記事の後半にて実際に使用したフリーの教材を紹介しています
世界史の勉強方法
- 語呂暗記+物語で記憶する
語呂暗記+物語勉強の手順
- YouTubeの講義動画を観る(記事後半におすすめ紹介)
- 語呂作成
- その語呂の意味と史実に近い物語を加える
- 再び講義動画を観る(復習)
- 問題集を解く
語呂と物語の創作による勉強は記憶力が高い
歴史上の出来事を覚えるときは(中略)それに関連する自分の経験を具体的に思い出しながら唱えると、より効率的に頭に入ります。
『科学的に正しい最強の記憶術』p.57
今回紹介する【語呂暗記+物語】の勉強法は、アウトプット重視に基づく勉強法であり、脳科学者・医学博士が解説する『科学的に正しい最強の記憶術』などにもアウトプットの重要さが掲載されています。
公務員試験の世界史と日本史で最も頭に入る勉強方法は、語呂を作り史実と近い物語をのせて覚えることです。理由は、物語があると試験問題で忘れてしまった所の対応がしやすいからです。
例えば帝国主義時代、各国の敵・味方がごろごろ変わる訳ですが、
- イギリス vs フランス
- ドイツ vs フランス
- オーストリア vs ロシア
- オーストリア vs イタリア
- イタリア vs フランス
- イギリス、フランス、ロシア vs ドイツ、イタリア、オーストラリア(第一次世界大戦)

こんな感じでめっちゃ変化します。更に第一次世界大戦に関しては途中でイタリアが英仏露側につきます。仮に寝返った国がどこかと問われるような問題で「なんだっけ?」となった際、背景を知っていると楽になります。
「そういやイタリアはオーストリアと揉めてたな、そりゃあやる気ないよな。」
「イギリスとフランスはドイツ潰すので利害一致していたな。」
こういう物語からある程度答えを絞ることができます。しかしながらこれを全て覚えるのも膨大です。なので重要なところは以下のように語呂を作成します。
「いー風呂や!どおいたしまして!痛っ!やっぱ強襲や!」
(英、仏、露)(独、墺、伊)(伊、協商側に)
イタリアが寝返って攻撃を仕掛けることと、強襲という意味は類似しているので合わせました。意味通りの語呂(+物語)にすることで得点力が倍に増えたのでぜひ参考にして下さい。
このように歴史と同じような流れで語呂を繋げることで、語呂の持つ雰囲気により得点力をカバーすることが出来る訳です。今の手順をまとめると以下の通りです。
物語パート
・伊墺、独が無理やり同盟作って仲悪い
・英仏、独を倒す利害一致
→だから第一次世界大戦で伊裏切る、英仏同じ側につく
語呂パート
「いー風呂や!どおいたしまして!痛っ!やっぱ強襲や!」
(英、仏、露)(独、墺、伊)(伊、協商側に)
暗記のみはシンプルだけれど
「暗記の方がシンプルだし早いよ」
正直私もそう思います。確かに勉強してすぐは暗記だけでも解けるのですが、私の場合、1,2ヶ月後、これまで勉強した箇所を復習しようとすると…結果は散々です。他の科目に時間を割いた後、おもむろに世界史の問題集を開くと「覚えてないな…」となって結構絶望しました。なので急遽方法を変えて勉強した訳です。
ですので、私のように出だしを失敗しないためにも、語呂暗記+物語での学習をおすすめします。
では、具体的な学習の手順を紹介します。
物語勉強法の手順
- YouTubeの講義動画を観る
- 語呂作成
- その語呂に史実と近い物語をのせる
- 問題集を解く
- 復習として1~4を見直す(+アクティブラーニングを行う)
これらを2週間ほどを目安に行いましょう。
このうち4で試験問題を把握するまでは完璧を求めず、むしろ次々と行なってください。
2,3の精度が飛躍的に上がるのは4を経験してから、という理由です。
YouTubeの講義動画を観る

まず全体像を把握するために動画を見ます。特に世界史ではどこで何が起こったのかを理解するのに世界地図による勉強が欠かせません。まずは歴史の流れを理解しましょう。僕が実際の試験勉強で利用したのは「WEB玉塾」「Try IT」です。どちらも無料でアップロードされているので、一度見て見るのも良いです。
※Try ITは実際の講義動画にある動画説明のリスト内から動画を探す方が便利です。無作為に世界史の講義動画を選び、動画説明欄を閲覧しましょう。
語呂作成
まずはWEB玉塾を使いましょう。WEB玉塾を使う理由は以下の通りです。
- 流れが軽快でとっつきやすい
- 凝縮しているので短時間で歴史の全体像が理解できる
先ほど紹介した「WEB玉塾」を見ながら重要な箇所を次々と語呂にして覚えましょう。本編がギャグ調で面白いので、そのままのノリで作ってしまうのも○。
その語呂に史実と近い物語をのせる
続いて「Try IT」を使いましょう。Try ITを使う理由は以下の通りです。
- Try ITの方がより細かい
- 出来事、背景、理由の構成が一貫で分かりやすい
- 複数の教材を使う方が、勉強している箇所のズレを認識できる
こちらは背景がしっかりしています。物語を理解するのに最適です。またWEB玉塾で紹介されていなかった重要単語をカバーし、追加で語呂も作成しましょう。
問題集を解く
次に問題集です。問題集を使うのは以下の理由です。
- 実際に問題を解くことで何を覚えるべきかが固まる
参考書を購入する際は、ある程度問題数が多いものをおすすめします。私はTACのV問題集(訳ありで入手)、スー過去を使用しました。
復習として1~4を見直す(+アクティブラーニング)
最後は復習です。理由は自明ですので省略します。アクティブラーニングについてですが、こちらについては詳細を別記事で書きました。
少し話すと、アクティブラーニングとは能動的な学習のことです。アクティブラーニング意識して行うと、70~80%も記憶の定着率に違いがあります。1~5の復習までを行うことで十分結果を出すことが可能かとは思いますが、ちょっと得するなら見てみようかなという方はぜひ一読を。
以上で世界史・日本史の物語勉強法は終了です。終わる頃には世界史・日本史で安定した正答率を保つことができると思いますので、試してみて下さい。
試験勉強、応援しています。