社会科学に必要な参考書ってどれ?
みんなが使っている参考書がほしい!
社会科学って専門科目の勉強でカバーできる?
- 社会科学に必要のある参考書がわかる
- 社会科学の使いやすい参考書がわかる
- 口コミ・評判のたかい参考書がわかる
- 社会科学が専門科目の勉強でカバーできるかがわかる
社会科学は、専門科目を受けるかどうかで対策法が変わるので、それにあった参考書をえらばないと、けっこう勉強がムダになってしまいます。
今回はまず、どのタイプの参考書があうかを受験生別に確認してから、種類別におすすめできる参考書を紹介します。
※ 2022年、各参考書を見直しました。
どの参考書が社会科学の勉強にあうのか
はっきりいうと、専門科目を勉強する人には、社会科学のテキストは必要ありません。
なので、一問一答集・要点集などのハンディブック、『過去問500』などの総合問題集を、直前期にこなすだけでよいかと思います。
そもそも専門科目を受けない人、受けるけども公民系はやらない人は、テキストで勉強することをおすすめします。
社会科学は、法律・政治・経済・社会問題など、それぞれ専門科目としてあるはずの問題が、つめ込まれています。
とくに経済は、問題だけみても「なんだこれ?」となりかねないので、ニガテな人は、テキストから問題集にうつるとわかりやすいです。
得意な人は、テキストパートがていねいな問題集だけでも、対応できるかもしれません。
一問一答集・要点集は、あき時間やスペースのないところ、直前期にとても使えます。ほかの科目も多くのっているものが1冊あると、便利です。
- 専門科目を受ける人 → 一問一答集・要点集をえらぶ
- 専門科目を受けない人 → テキストor要点集+問題集をえらぶ
- 一問一答集・要点集は、テスト前ギリギリなどに便利
それでは、一問一答集・要点集、テキスト、問題集の順に、社会科学の参考書を紹介します。
社会科学のおすすめ参考書:一問一答集・要点集編
イッキに攻略! 公務員試験 一般知識 一問一答
おすすめ度:★★★★★
- 一問一答集
- 教養科目が1番コンパクトにまとまっている
- デザインがみやすい
- 専門科目版がない
『イッキに攻略』は、1番コンパクトな一問一答集です。
必要最低限のテーマと問題だけが、超コンパクトにまとまっています。
中身は、テーマ → ポイント → 詳細 → 問題という流れが一貫していて、みやすいです。
ほかの一問一答集には、中身がごちゃごちゃしているものが、けっこう多かったりします。私はそれが気になるので、『イッキに攻略』のような、シンプルで整った本を使いました。
というわけで、ごちゃごちゃした中身がニガテな人におすすめできます。
これだけで社会科学を勉強するのはむずかしいですが、一度勉強しおえた人、専門科目を勉強した人にとっては、効率よく勉強できます。
全体像をざっくり理解したいとき、電車などスペースがないとき、テスト本番直前に見なおすときなど、幅広い場面に対応できる、良書です。
これだけ!教養試験 要点まとめ&一問一答
おすすめ度:★★★★★
- 要点集(一問一答・過去問がすこしある)
- デザインがみやすい
- 各まとめごとに重要マークがあるので、わかりやすい
- 重要度が2段階なので、すこし対策しづらい
- 科目ごとの見出しがないので、開くときに困る
『これだけ!』は、みやすいデザインが特徴の要点集です。
問題数を減らすかわりに、要点を増やしているので、よりテキストらしくなっています。科目の理解がメインの人にはもってこいです。
デザインもとてもみやすく、ごちゃごちゃしていません。
『これだけ!』シリーズは専門科目版もあり、意外とサイズも小さいので、2つ合わせてもカバンの中身がすっきりします。
重要度は、テーマごとではなく小見出しごとにあります。かわりに重要度表記があり・なしの2段階なので、この辺りは『イッキに攻略』と好みが分かれるかと思います。
ほかにも、一問一答のアウトプットがメインなら『イッキに攻略』、要点のインプットがメインなら『これだけ!』というような、ちがいがあります。
全体的な評価として、要点がわかりやすいインプットよりの良書です。
一般知識 出るとこチェック 政治・経済
おすすめ度:★★☆☆☆
- 要点集(一問一答・過去問がすこしある)
- 社会科学だけがのっているので、とりこぼしが少ない
- 構成に一貫性がなく、みづらい
- 過去問や一問一答が、わかりづらい
- シリーズごと構成がバラバラで、みづらい
『出るとこチェック』は、科目ごとに特化した要点集です。
社会科学だけを、要点集でピンポイントに勉強したい人に向いています。
といっても、構成とデザインに難ありで、かなりみづらい印象です。
正直いって、おすすめできません。
社会科学のおすすめ参考書:テキスト編
寺本康之の社会科学ザ・ベスト ハイパー
おすすめ度:★★★★★
- 試験に必要なところだけが、厳選されている
- 解説がほどよくあって、わかりやすい
- 重要度・頻出度があるので、対策しやすい
『ザ・ベストハイパー』は、すっきりしたデザインがよいテキストです。
最大の特徴はムダのない構成です。試験に関係ないところは全カットしています。試験合格のために、一番効率よく勉強ができる印象です。
また、寺本康之さんの本はどれも文体がやわらかく、本書も比較的とっつきやすいです。適度に補足・解説があるので、勉強時のストレスも感じにくくなっています。
チャーリィ式では、重要度・頻出度の有無も重視しています。なぜなら講師から重要ポイントを教えてもらえない独学者にとって、唯一のヒントとなるからです。
本書では重要度・頻出度がともにのっているので、安心して対策することができます。
すっきりすばやく社会科学を勉強したい人にとって、一番おすすめできる良書です。
公務員試験 社会科学 ザ・ベスト プラス
おすすめ度:★★★★☆
- 解説がしっかりしていて、わかりやすい
- 無料の講義動画があって、わかりやすい
- 重要度が5段階に分かれているので、対策しやすい
- デザインは、いまひとつ
『ザベストプラス』は、やさしい説明が特徴的なテキストです。
『ザ・ベストハイパー』と同じく文体が砕けています。勉強はじめのモチベーションを削られることがないので、勉強ぎらいな人にもとっつきやすい内容になっています。
図表のみやすさはふつうですが、ほかの参考書よりも解説が多いので、はじめて勉強する人にやさしいつくりです。
『ザベストプラス』最大の長所は、無料の講義動画が公式でのっていることです。
ホンモノの講師が、わかりにくいポイントを解説してくれるので、独学生が勉強するにはもってこいの参考書になります。
重要度も、A~Eの5段階に分かれているので、独学生が自分のレベルに合わせた対策をしやすくなっています。
D~Eはほとんど出題されないので、1周目にざっくり目をとおした後は、とばしましょう。
やさしい文体、講義動画、こまかな重要度、どれも初学者の独学生にとって勉強・対策しやすい良書です。
公務員試験 過去問攻略Vテキスト 社会科学
おすすめ度:★★☆☆☆
- かみ砕かれた説明がなく、わかりづらい
- まとめがほとんどないので、わかりづらい
おすすめしません。
『Vテキスト』は、ある資格学校生が授業用に使うテキストなので、文章自体にこまかな説明がついていません。
まとめもほとんどなく、どこがおぼえるべき箇所なのかわかりにくいので、独学生は『ザベストプラス』などの参考書を、おすすめします。
社会科学のおすすめ参考書:問題集編
公務員試験 新スーパー過去問ゼミ 社会科学
おすすめ度:★★★★★
問題数:237問
- テーマごとのポイントが、よくまとまっている
- 問題数が多い
- とても人気がある
『スー過去』は、テーマごとのまとめがテキスト代わりになる問題集です。
テキストパートはあくまで問題集なので、かみ砕かれた説明はないものの、いきなり問題を解くよりもはるかに、理解しやすいつくりになっています。
よく「過去問だけやっとけばいいよ」という意見がありますが、過去問を解きながら勉強したい人と、1番相性がよいのがこの『スー過去』です。
『スー過去』は受験生のスタンダードなので、どの問題集よりも人気が高く、それでいてシリーズ通しての評価がとても高いです。
「この参考書はマストだと思う」「問題が満載」など、使っている人からの口コミもよく、多くの人が印象よく勉強できています。
みんなが使っている問題集がほしいという、安定志向な人におすすめです。
公務員試験 本気で合格! 過去問解きまくり! 社会科学
おすすめ度:★★★★★
問題数:277問
- テーマごとのポイントが、よくまとまっている
- 全問題に試験ごとの頻出度があり、対策しやすい
- 問題数がとても多い
- 人気がある
『過去問解きまくり』は、スー過去についで人気がある問題集です。
1番の長所は、1問ごとに各試験の頻出度が書いてあることです。
ここまで頻出度がていねいな問題集はほかになく、よく出るところを講師にきけない独学生にとって大きなメリットです。
また、受けたい試験によってやる・やらない問題をえらべるので、勉強効率はグッと上がります。
また、テキストパートのまとめもよく、社会科学にかんしては『スー過去』にちかい完成度でまとめられています。
問題数も多いので、演習メインで得点力をたかめたい人とも相性がよいです。
対策しやすい頻出度・演習しやすい問題数・手ごろなまとめ、どれもしっかり満足させてくれる、独学生向きの問題集です。
上・中級公務員試験 過去問ダイレクトナビ 政治・経済
おすすめ度:★★★☆☆
問題数:100問
- 各選択肢の正誤部分がわかりやすい
- 解説も穴うめなので、1問ずつ濃く勉強できる
- 問題をみただけで答えがわかってしまう
- 問題数が、すこし少ない
『ダイレクトナビ』は、1問ずつ濃い勉強ができる問題集です。
各選択肢に、どこがまちがっているかの修正が、赤字でていねいに書いてあります。
解説も穴うめで、同ページに小さく答えがのっているので、問題をときつつ解説でさらなるインプットができます。
このタイプの問題集は、開いただけで答えが分かってしまうので、ひたすら問題を解くことが不向きなかわりに、1問ごとを深く理解することに向いています。
問題を解くカンをつけたい人に、おすすめします。
出たDATA問 過去問精選問題集 社会科学
おすすめ度:★★★☆☆
問題数:約220問
- 値段が安い
- 問題だけがのっているので、実践に近い勉強ができる
- テキストパートがないので、復習しづらい
- 解答は取り外し可だけど、みづらく非効率
『出たDATA』は、サイフにやさしい問題集です。
人気な問題集とくらべて500円ほど安く、問題数もあるので、かなりコスパがよいです。
デザインは白黒だけの無骨なものですが、ふつうに問題集として使えます。むしろ本番はこういった素朴な冊子なので、よけいな装飾がないもので勉強したい人には合います。
解答は最後のページにまとめられているので、1問ずつ答え合わせするには不向きです。
とはいえ白黒に抵抗がない人、ただ問題を解くためだけに使いたい人からすると、ふつうに使える問題集です。
公務員試験 出るとこ過去問 社会科学
おすすめ度:★★★☆☆
問題数:55問+α
- 問題集(一問一答がある)
- テキストパートが穴うめなので、暗記しやすい
- 一問一答集としても、そこそこ使える
- 問題数が少ない
- 重要度がわからない
『出るとこ過去問』は、要点・問題・一問一答すべてをかねた問題集です。今回は、問題集として、カテゴリー分けしました。
問題集としてはめずらしく、テキストパートの重要語句が穴うめ式です。
テキストにマーカーをひいて単語を隠している人は、その手間が省かれるので、とても便利です。
一問一答もかなり用意されているので、暗記も問題も1冊でできるつくりになっています。
重要度がほとんどわからない、問題集としては問題数が少ない、というデメリットがあるので、過去問を解きまくることで得点力をあげる、という勉強には不向きです。
穴うめ暗記・問題・一問一答とオールラウンドだけど器用貧乏、というイメージの問題集です。
他のおすすめから社会科学の参考書をえらぶ
なるべく同じシリーズでそろえたい!
他科目もみた上で判断したい!
という人に、おすすめできる参考書を科目ごとに厳しくえらんでいます。
他科目のおすすめ参考書↓
▶︎ 文章理解
▶︎ 数的処理
▶︎ 人文科学
▶︎ 自然科学
▶︎ 社会科学
▶︎ 憲法
▶︎ 民法
▶︎ 行政法
▶︎ 政治学
▶︎ ミクロ・マクロ経済学
▶︎ 時事問題
▶︎ 面接
▶︎ 論文
▶︎ SPI
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